箔屋町だより

-ギャラリーこちゅうきょオフィシャルブログ-

啓蟄偶感:謹告を兼ねて

2020年03月05日 | ブログ

二十四節気「啓蟄」の今日、都下は温暖な一日となりそうですが、三寒四温ゆえに体調管理には予断を許しません。

例の新型コロナウィルスが猛威を振るい、世界中を席捲するこのごろ、世相は暗さを増すばかりといって過言ではありません。

さて、順調に諸準備をこなし、開会を待つばかりとなっていたアートフェア東京2020(AFT2020)ですが、

昨3月4日の午前中に正式に開催中止が当局から発表されました。

今週頭から出展取りやめの動きが加速化し、弊社でもギリギリまで熟考の末、キャンセルを決めて当局に通知したのが3日の正午直前でした。

弊社HP上でこの旨を急告する手続きの後、AFTに続く「松島巌 コアガラス展」の本展示対策のため、今日もスタッフ一同で協議を継続しております。

主役の松島先生とは緊密に連絡を取る毎日ですが、感染症拡大予防を大前提として、折角の力作群を最良の時期・環境下で展示すべく、会期の変更=延期など種々の問題を検討しています。

順序が逆になりましたが、ここに

1.AFT2020の開催中止による、同フェアでの「松島巌 コアガラス展」先行展示の中止

2.「松島巌 コアガラス展」本展示の会期の変更

以上を謹んでご報告ご連絡させていただきます。

1.の件では、松島先生を筆頭とする諸関係者の皆さま、ご来場を楽しみにしてこられた皆さまのご支援ご陰徳に応えられない結果となりました。不可抗力とはいえ、我々も残念至極ですが、改めてお詫びかたがた、皆さまのご賢察ご宥恕を乞うものです。

2.の件では、可及的速やかに善後策を練り上げて、皆さまに公表提示いたしたく努めて参りますので、今しばらくご猶予ご宥恕を乞うものです。

世相が明るくなく、社会不安の影が大きくなりつつあるいま、私どもも自らの健康に十分留意しつつ、お客様各位、関係者各位の変わらぬご健勝を祈念するばかりです。

一昨日=3日の早朝一番に、我が陋屋にてウグイスの初音を耳にしました。数年ぶりの「邂逅」でした。

その純粋で清らかな「歌」がいかに我が胸中を癒してくれたことか!

この難局を直視し、乗り越える努力の真価が問われていると信じます。

「ここだな(克己太難)!」「らしく(良志久)」といまも自らに言い聞かせています。(by kiyo)

 

 

 


こころのもちかた

2020年02月17日 | ブログ

2月も後半に入り、ヤット今月初のお粗末投稿となります。各位様にはご心配ご不快をおかけし、大いに痛み入ります。

新年早々から椿事が続きます。例の流行病が世界中を席捲しマスクが手放せない毎日ですが、そのマスク自体が深刻な供給不足になろうとは、一体予想した向きはどのくらいだったのでしょうか?

ともかく世相は明るくなく、不安が日増しに募っていくのが実感されること、私儀だけではないとみます。

幸い弊社内ではスタッフ一同、健康に平常心を以て孜々と仕事に向き合っていますので、私儀も体調管理に怠りなく、この「難局」を乗り越える自重し工夫を積みたく存じます。

来る3月には

1.「金重有邦 土窯初窯」展 (会期:3月2日-7日、会場:壺中居)

2.「松島巌 コアガラス」展 (会期:3月24日-28日、会場:当ギャラリー) ※先行展示:アートフェア東京2020にて

この2件の重要な展覧会が控えています。

うち、松島巌展は上述の如く、3月20日(金)-22日(日)の日程で、東京国際フォーラムに於けるアートフェア東京2020で先行展示しますが、目下そのブース設計と作品ラインナップの最終調整段階にあります。

毎々5万人を超える入場者を誇る同フェアですので、手前どもも相当力瘤を入れて準備していますが、反面、新型コロナウィルスの悪い意味での影響が大いに心配されるのもまた事実。

各方面にアンテナを張り最新の情報のもと安全に運営すべく、細心の注意を払って現場に臨むものです。

さて、畏敬する秋葉生白先生を道灌山下の道場に表敬訪問したのが立春の当日、例によって長居を決め込み、辞去した数日後に改めて同先生から連絡がありました。

メールにて「今年の言葉=モットーを書いて差し上げるのを忘れた故に、知らせて欲しい、云々」と云うご厚意を賜り、遠慮するのも失礼ですので熟考して「ご芳情に甘えさせていただきます」と最敬礼して返事をいたしました。

そのことばと云うのが、

「ここだな」なのです。

一見何のことやらチンプンカンプンの噴飯ものかも知れません。

私儀が30代頭に新渡戸稲造(1862-1933)の好著『自警録』(1924年初版)と『修養』(1911年初版)に出会い、後者のなかの重要なキイワード=「ここだな!」に目から鱗がこぼれたこと、まるで昨日の如しです。

爾来、人生航路中の数多い難儀、深刻な局面と岐路、例えば9年前の大震災や3年前の父の死などに直面するごとに、この新渡戸大先生の「天使の声=ここだな!」を思い起こし、自らを叱咤激励し腹を練ったこと無数回となります。

今日レターパックで秋葉先生から寸松庵色紙に墨色鮮やかに

「克己太難(ここだな)」との御揮毫が手許に届きました。

秋葉先生の「学識+熟考+思いやり+陰徳」の結晶といって憚りありません。

同先生による独自の「ここだな」御解釈が盛り込まれた添え文を何度も何度も読み返し、道灌山下に向かって手を合わせました。

前年来の「良志久=らしく」と今回の「克己太難(ここだな)」を信念=自らのバックボーンとして自覚し、自己努力を継続したく存じます。(by kiyo)

 

 

 

 

 


小正月偶感:九牛の一毛

2020年01月15日 | ブログ

「小正月」の今日、都下は生憎の氷雨でしたが、夕方になりようやく晴れ間が見えてきました。

昨晩、故郷の仙台では、大崎八幡宮にて名代の「どんと祭(さい)」が盛大に執行されたことと想像します。今日も全国各地で「どんど焼き」、「どんどん焼き」、「左義長」等々名称を異にしつつも、正月飾りを焼いて無病息災を願う行事が行われているでしょう。都心では防火防災のため、諸神社境内で「焚き物」は無理でしょうが、それでは一体どこで「どんと焼き」がなされているのか?、私的に永年の謎となっています。この点でご教示をいただければ幸です。

先回ご紹介しましたが、高校次以来の旧友SK君が来訪した折、種々の話題中に、宮城県塩竃市のトピックに話の花が大いに咲きました。私とSK君には塩竃は故郷そのものと言って良く、仙台在住の彼氏から塩竃市の現況情報を少なからず得た次第で、これだけでも得難いひとときでした。

ご周知の向きが少なくないかとみますが、塩竃は古い歴史を誇る港町で、以前当ブログ上でも折々ご紹介しましたので、今回は重複=饒舌を遠慮いたします。

それでも、鹽竈神社界隈の旧市街は漸次街並みが変わりつつあるとはいえ、ニュータウンとは無縁の懐かしくも良い雰囲気が残っていまして、今後も機を見てご紹介したく考えています。

SK君の話では、旧亀井邸、観画楼、旧えびや旅館、中央公民館など、いずれも文化財級の建造物ですが、各々記念館、市の各種施設、美術館、情報発信センターとして再生機能し、新たな存在意義を徐々に発揮しつつあるとのことで、大いに嬉しく存じます。

日々多忙を極めるSK君は、「これからはなるべく塩竈に帰り、未知の文化財をリサーチして出来るだけのバックアップをしてみたい!」との頼もしい矜持を漏らしましたので、私も即大賛成、私なりの地元応援を試みたいと思いを新たにしました。

先週末、自宅に一通の封書が届きました。

差出人は我が入社以来の旧知で、当ギャラリーにはかけがえのない恩人のひとりSZ様なので、早速開封しました。

その内容が、SZさんが主宰するNPO法人某協会、関西を拠点にナショナルトラスト運動を推進される同協会が4月に「文化遺産信託研究会」を立ち上げるので、その賛助もしくは正会員にならないか?とのお誘いなのでした。

ナショナルトラスト運動は欧米では実に活発ですが、国内でいち早く同運動を開始したSZさんの協会は2000年の設立以来、地道な運動を継続して、文化財保存+環境保護の領域に大貢献し今に至っています。

昨年末に弊社にご来駕された際に、SZさんから日ごろの活動内容のご高話を伺い、改めて同氏に敬意を抱きました。図らずも今回その意義のある活動に協力を申し込まれ、研究会の設立趣意書を精読して、快く正会員の登録を決意しました。

まったく「九牛の一毛」にも及ばないと自覚しますが、上記協会と研究会には今後出来る限りの注意と応援をしたいと考えます。

図らずも故郷・鹽竈の文化遺産・環境遺産への関心も自ずと高まってきました。

新年初の良い体験となり、大いに喜んでおります。(by kiyo)

 

 


自警録2020

2020年01月08日 | ブログ

グレゴリウス暦2020年、ヒジュラ歴1441年(イスラムでは太陰暦ゆえ既に新年入りした)、皇紀2680年、そして令和2年のスタートを切った訳ですが、新年早々に世界各地から諸々の椿事が伝わってきます。

大晦日まで無事平和な鼠年となりますよう、ひたすら祈るばかりです。

都下の三が日は大いに穏やかで、6日の「小寒」7日の「七草」も平穏の裡に経過しましたが、ここに寒中のお見舞いを兼ねて、新春の寿ぎを謹んで申し上げます。

当ギャラリーでは、今年も春~初夏、そして秋のシーズンに合わせて種々展覧会を催すべく、諸準備を進めて参ります。詳細は漸次追って本HP上にてご報告しますので、ご注目を賜りますようお願いをいたします。ご期待くださいませ。

弊社では1月6日から営業を再開しましたが、ギャラリースペースと壺中居B1の展示ケース内のラインナップを一新し、皆さまのご来駕をお待ちしております。

幸いにも、今日までご来駕頂いた各位様からは概ね好評を頂戴しますので、ホッと一息つくと同時に、展示の更なる充実を図るべく兜の緒を締め直した次第です。

今日は店内にてひとりデスクワークをこなしているのですが、先ほど予期せぬ珍客がプラっと私儀を訪ねてきました。

それがSN高校次の同窓生でバレーボール部のチームメイト、数少ない親友旧友のひとりSK君なのでした。

彼とは実に9年ぶりの再会となり、時間の許す限り、懐旧談に花を咲かせました。

SK君は東京の大学を卒業後、東京で就職したのち故郷・仙台に戻り会社を立ち上げ、爾来15年大奮闘して、今や相当有名有力な会社に育て上げつつあります。地元でも中々の若き名士ですが、敢えて実名は伏せさせていただきます。

彼は部活では2年次にスターターでしたので、運動神経は抜群、仕事力はもちろん、外交能力も大いにありますので、私儀とは真反対です。それでも気が合うのでしょう、35年近い友情を培って今日に至りました。

会話中は自ずとSN高の同窓生の消息を確認する時間が長かったのですが、SK君からの情報では、相当に(なかには唖然とするほど)出世した連中が少なくないと知り、大いに嬉しくもあり、大嘆息をついたこともまた事実。

すなわち、私自身の不甲斐なさを痛感した次第なので、「ああ、随分と置いてけ堀を喰らったなあ…。」と内心独りごちをしました。

一方で同窓生の訃報も皆無ではなく、SK君とともに深い悲しみと無常感に浸りました。

SK君とは熱く固い握手のうちに近い将来の再会を約したこと、言うまでもありません。

長話となり痛み入りますが、辞去する彼の背中を見つめつつ、「さて、kiyoよ、お前今年は頑張れるのか?同窓生に追い付けられるのか?大丈夫か?」と自問しましたが、その回答案として

「良志久(らしく)」のことばの実践以外に見つかりません。

去年の今日、一年を通じるモットーとしたこと、ご関心がある向きはご笑覧ください。

これもひとつの諦念なのでしょうが、

「自分は自分良志久(らしく)、出来るだけの工夫研究をしてみよう」との想い=理念を今年も胸に抱きたいと考えます。

ご迷惑をおかけする折が少なくないと懼れますが、相変わらぬご教導とご陰徳を賜りたく、改めて皆さまにお願いを申し上げます。(by kiyo)

 

 


読書回顧2019

2019年12月27日 | ブログ

都心ではイチョウの落葉がほぼ終媳し、迎春の準備に忙しくなってきました。

当ギャラリーでは、12月28日(土)-2020年1月5日(日)の日程で休業いたします。ご不便をおかけしますが、ご賢察を頂ければ幸です。

前回綴りましたが、22日「冬至」に幸い休みが取れ、六本木・国立新美術館で開催中の「ブダペスト ヨーロッパとハンガリーの美術400年」展を拝見しました。

期待と不安が交々のうちに出かけましたが、果せるかな、懸案のイヴァニー・グリュンヴァルト・ベラ作『アヴェ・マリア』(1891年)が出展されているではありませんか!

1999年夏にブダペストはナショナル・ギャラリーにて出会って以来、実に20年ぶりの「劇的な再会」となり、同伴した家内共々感慨無量となりました。

東京会場では結構良い場所に展示され、ゆっくりじっくりと鑑賞出来ましたが、ブダペストで観たときと較べてこじんまりとした印象があり、不思議な感を抱きました。現地での「指定席」は東京会場よりも天井が高く、自然光も入る好環境だったと記憶します。それでも作品の価値が微塵も変わるべくもありませんので、時間の許す限り、淑女との再会・逢瀬を楽しんだ次第です。

※立派な展覧会図録の頁を繰りますと、2頁にわたり、立派に取り上げられていますので、本展でも別格扱いとされていると想像します。ただ、図版の画像が荒く、色調も暗いゆえに実作品とはかなりの違和感を覚えます。この点で少々がっかりしたこともまた事実。これはぜひ、現場で鑑賞していただきたいものです。私儀ももういちど拝見に参ろうと考えています。

さて、令和元年の我が読書体験は、年を追って一段と分量が落ち、振り返りますと全21種を昨日までに読了した結果となりました。

分量こそ少ないものの、感銘度と充実感はなかなかのもの、決して恥ずべきではないぞよと、自らに言い聞かせています。以下、恒例の(!?)マイ・ベストを列挙してみますが、例によって順不同です。

1.青木正児(1887-1964)の著作のうち、

『江南春』、『中華名物考』、『中華飲酒詩選』、いずれも平凡社東洋文庫

我が故郷・仙台にも縁の深い青木大先生の著述は学識の深さはともかく、ユーモアとウイットに富み、大いに愉しく通読しました。先生自ら提唱した「名物学」は奥深く面白く、我が嗜好に大いに合いますので、今後も同先生の著作が入手しやすい形で新刊・復刊していただきたいと切望します。飲酒詩選は先生の詩の方面での見識を伺える貴重なものかと感じますし、翻訳の調子も自然体で頗る上々かとみました。文学の素養も人並みではないと、改めて青木先生に敬意を表します。

※袁枚『随園食単』(岩波文庫)は青木先生の翻訳ですが、食通で鳴る同先生の筆にかかると、一段と説得力があるかとみます。同書を今年再読して得るところ大、新鮮な感動を享受しました。

2.エドゥアール・シャヴァンヌ Éduard Chavannes(1865-1918)の著で

『古代中国の社』、『泰山』、いずれも菊池章太訳、平凡社東洋文庫。

フランス東洋学の泰斗で努力型天才=シャヴァンヌ作品の翻訳通読初体験となりますが、チャレンジして大いに良かったと存じます。黎明期の東洋学の高い水準を目の当たりにし、大いに驚きました。若き菊池先生の訳は平明でありながらも、品格十分、原注(訳)と訳注とが精細で丁寧、解説も読み応えがあります。『泰山』は原著オリジナルの写真・図版・地図が全点掲載されますので、大いに面白く重宝するものです。最良のガイドブックともいえましょう。今夏、パリに滞在しましたが、目的のひとつ=ギメ美術館の訪問を果たしました。当館にて在りし日のシャヴァンヌが研究に没頭して、輝かしい業績をいまに残したことに思いを馳せました。シノロジー(中国学)と合わせて、東洋学の方面に一層の関心が高まり、来年も注意したく意気込んでおります。

3.『文選 詩篇』、川合康三他訳、岩波文庫全6巻

春秋時代~南朝梁までの賦・詩・文章のうち、詞華のみ435首を訳した本篇ですが、時間をかけて上梓を敢行した岩波書店にまず敬意を表したい。昨年晩秋から約9ヶ月かけて通読しましたが、『文選』の偉大さ重要さを初めて痛感し、圧倒されました。同書がなければ、日本文学史を大分書き換えねばならぬだろうとは容易に想像されます。とりわけ、魏晋南北朝期の詩文は今もって新鮮ですし、これだけでも文学=韻文の核心が表現し尽くされているのではないかと感じるものです。川合先生を筆頭とする諸氏の訳業も良心があふれ、丁寧極まりなく、大拍手を送るものです。再読、三読したいものです。そして賦篇と文章篇の当文庫化を切に望みます。

4.『万葉集』、佐竹昭広他訳、岩波文庫全5巻

上記『文選』が無ければ、『万葉集』自体が成立したかどうか、私的に大いに疑問と関心を抱くものです。それでもやはり、『万葉集』は素晴らしい!10代、20代、30代、40代、そしていまの50代と都合5回通読を果たした結果となります。本音を漏らせば、伊藤博先生(1925-2003)の偉大な業績=『萬葉集釋注』に軍配を上げるところですが、この岩波文庫版も最新の研究成果を踏まえていますし、種々便利ですので、今後も大いに読まれることでしょう。今回も時間をかけて通読しましたが、前回以上に、大伴家持の偉大さを実感しました。40代までは大伴旅人が大好きでしたが、息子家持の文才は父旅人に匹敵、いや、それ以上かと愚見を改めるものです。60代にも通読出来るのか…。現時点では全く予測しかねますが、生きているならば、ぜひチャレンジしたいと想っております。

引き続き、八代集のうち『後拾遺和歌集』に初めて挑みましたが、これもやはり『文選』無しでは語れないかとみます。『文選』通読以後、日本古典文学への関心が大いに高まったこと、これだけでも『文選』に出会えて良かった!と心中絶叫するものです。

令和2年には、ペルシャの諸古典(もちろん翻訳で)、古今和歌集の読み直し等々、おぼろながら読書計画を立てつつありますが、もちろん、想定外の出会いも大いに期待いたします。

本年も皆さまのお力添えとご陰徳に支えられた、大過の無い一年となりました。改めて、心より深く厚く御礼を申し上げます。真にありがとうございます。

良いお歳をお迎えください。(by kiyo)